熊本自身発生から約1ヶ月が過ぎた5月13日(金)、2回目となる支援物資の直接輸送を行いました。
本震が起きてからすぐに物資を現地に届けましたが、その後も全国の保険テラスの店舗でお客さまから物資をいただいたり、 社員自らが購入したり、私達の活動を見て「協力したい」と声をかけてくださる企業様が複数いらっしゃったりと、続々と支援物資が集まり、最終的に段ボール何十箱分にも及ぶ物資が本社に届きました。 ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
地震が起こってから数日間は現地も混沌としていましたが、現在は物流やライフラインもほぼ復旧し、自治体も支援物資の受け入れを中断するなど、徐々に必要なものが手に入る状態になりつつあります。
前回、ママさんたちへの物資配布のご協力をいただいた方と何度かやり取りをして現地の状況を伺っていましたが、その方が住む合志市も、1ヵ月前に比べると物資についてはだいぶ手に届くようになったとのこと。 「もっと困っている地域に持って行ってほしい」ということもあり、今回は被害の大きかった益城町を中心に物資を届けることに決定しました。
今回、私達が声をかけたのは、上益城郡・阿蘇郡にある保育園や幼稚園です。事前に連絡を入れ、私たちが力になれることはないか。今どんなことに困っているかを一つひとつお伺いしました。
すると、休園していた幼稚園や保育園が開園し始めたり、開園準備をしている園がいくつかあり、これからまた子どもたちが施設に通うことになるため、今まさに子ども用の物資が必要だという声を聞くことができました。
そうして、「助かります」「ぜひ物資を届けてほしい」と声があった、12の施設に物資を届けに行くことになりました。
【物資を届けた施設】(五十音順)
あじさい幼稚園 / 阿蘇こうのとり保育園 / 滝尾たんぽぽ園 / 広崎保育園 / 広安西小学校(避難所になっている小学校)/ 保育園こころ / ましきちびっこの森保育園 / 益城町立第一保育所 / 益城町立第二保育所 / 益城町立第五保育所 / 益城町立益城第二幼稚園 / 益城町立益城幼稚園
地震の影響で施設自体が使えず、避難所になっている小学校に仮施設保育所の開園準備をしている保育園。 地震が起こる前の3分の1の人数の園児しか集まっていないという保育園。施設の周りの家屋が倒壊し、車も止められない状態の中、開園している幼稚園。施設ごとにそれぞれの想いや、いつまで続くかわからない余震に不安を抱えてはいますが、そこに通う子どもたちはみんなとても元気で、物資を届けに行くと笑顔で私たちのもとに集まってきてくれました。
また、メンバーの友人が働く、避難所に指定されている広安西小学校にも足を運びました。そこには、ピーク時は1000名以上、今もまだ200名ほどの方々が避難所生活を送っているそうです。 まだトイレや水道は使用制限があり、水道水も濁っているとのことで、水を届けたところとても喜んでいただけました。
◆物資をお届けしたときの様子
今回の支援を通して、前回以上にたくさんの現地の方々にお会いすることができ、テレビや報道だけではわからない、よりリアルな現状を知ることができました。一見普段通りの生活に見えても、地震が起こる前の生活に戻るまでには、まだまだ時間がかかります。 私たちは今後も、自分たちにできることを考え、現地の状況に応じた支援を続けていきたいと思います。
2016年5月16日(月)
株式会社ETERNAL 熊本地震支援プロジェクトメンバー
現地の様子、施設で伺ったお話
■益城町の様子
■あじさい幼稚園
幼稚園は免震工事を終えていたので被害は大きくならなかったそうですが、幼稚園周りの家の倒壊が激しく、車が通れなかったため、大通りに車を停めて歩いて向かいました。
■広崎保育園
広崎保育園は、子どもたちが遊ぶ運動場に亀裂が入り、地盤沈下が起きています。先生たちが外を歩いていて穴が開くこともあり安全性を確保できないため、子どもたちを外で遊ばせることができないとのことでした。
しかし、私たちが訪れた日に、土を掘り直して固める作業をしたとのこと、早く元通り外で遊べるようになることを願っています。
■第五保育所
第五保育園所は地震の影響で使えない状態でした。16日から益城中央小学校に仮説の保育所を開園するとのことで、それに向けて先生方が色々と準備をされていました。
お水が不足しているということで、物資と一緒にお水をお渡ししたらたいへん喜んでいただけました。
そして、16日に無事開園したとご報告を受けました!環境が違うせいか、初めは戸惑っていた子どもたちも、久しぶりにお友達にあえて、徐々に笑顔を取り戻し、元気に遊んでいたとのことです。
■保育園こころ
井戸水がでる保育園こころ。4月16に電気が回復し、井戸水が水道の蛇口から出るようになりました。18日に開園してから徐々に園児が戻り、現在は地震が起こる前の3分の1、30名ほどの園児たちを預かっているそうです。
地震後は、朝ママと離れることを怖がって泣く子どももいるそうですが、避難訓練を頻繁に行うようになり、子どもたちも以前より素早く机の下に潜ってくれるようになったとのこと。皆元気いっぱいに素足で遊んでいました。
■阿蘇こうのとり保育園
県外や避難所で生活しているお子さまもいて、まだ全員は揃っていない状態でした。給食がつい最近始まったとのことでした。
このほかにも、それぞれの園でたくさんのお話を聞かせていただきました。
今回ご訪問させていただいた施設の先生方、本当にありがとうございました。